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「23時を待ちわびた日々」テレホーダイと青春のインターネット

あの音を覚えていますか?

ピーーッ、ヒョロロロ…ガガガガ…。

深夜、モデムの音を聞くたびにワクワクしていたあの頃。

テレホーダイ。

NTTが提供していた「23時から翌朝8時まで、一定の相手先への電話料金が定額になる」夢のようなサービス。

当時、私たちはそれを「テレホタイム」と呼び、毎晩のようにパソコンの前でその時を待っていました。

40代の私たちにとって、「テレホタイム」は特別な時間でした。

目次

23時は、魔法の合図だった

当時のインターネットは、電話回線を使った「ダイヤルアップ接続」。

接続すれば電話は使えなくなるし、通話料金はどんどん加算される。

だから私たちは、毎晩「23時」を待ちわびていたんです。

そして時計の針が23時を指すと、私たちの時間が始まりです。

深夜の静寂を切り裂くダイヤルアップ音。

そしてインターネットの世界に飛び出していきます。

誰かがチャットルームにいるかも。

掲示板に新しいレスがついているかも。

お気に入りのホームページに新しい日記が更新されてるかな。

今日も、見知らぬ誰かと、どこかで文字だけの会話が始まるかもしれない。

そんな小さなドキドキを胸に、夜はふけていきました。

深夜のチャット、そして眠れない夜

夜になると、知らない相手とチャットでつながる。

住んでいる場所も、顔も知らない相手。

文字だけの会話なのに、どうしてあんなに楽しかったんだろう。

画面の向こうの誰かと心が通じた瞬間、それだけで満たされていた自分がいました。

会ったこともない誰かと、ただ文字だけでつながる世界。

それが、私たちの「青春」だったのかもしれません。

親に怒られながらも、やめられなかった

「ネット使ってると電話がつながらない!」

「早く寝なさい!」

「明日も学校があるでしょ!」

当時のインターネットは、家族にとって“迷惑”な存在でもありました。

電話とネットが同時に使えない時代。

テレホタイム中に電話がかかってきても、通話中となりつながらない。

深夜に緊急の用事があり電話で伝えようとしても通話中になっていたのです。

親に何度も怒られながらも、どうしてもやめられなかった。

それほどまでに、私にとってあの時間が愛おしかったんです。

テレホーダイの思い出は、今も心の奥にある

いまはスマホで24時間つながっている時代だけど、

23時を待ちわびて、モデム音に胸をときめかせていたあの頃。

もっと不便で、もっと面倒で…

でも、特別で、大切な時間でした。

23時を「待つ時間」があったからこそ、ネットの世界は特別に感じたのかもしれません。

あの頃の思い出は、ただ懐かしいだけじゃない。

あの時の自分が、大切なものを探していたことを思い出させてくれる。

情報のスピードは遅かったけど、やりとりのひとつひとつに思いがこもっていた気がします。

おわりに

あの頃の夜が、今も私の中にある。

文字だけの画面の向こうで誰かと心がつながった感覚。

それは今でも、私の中で静かに息づいています。

もしあなたが、あのテレホタイムを覚えていたら…

懐かしいね、って。

きっと同じような思い出を持っているはず。

あの時、同じ時間を共有した仲間たち。

今は何をしているのかな。

楽しかったよ、思い出をありがとう♪

テレホーダイ。

それは、ただのネット接続手段じゃなく、私たちの青春そのものだったのかもしれません。

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