時間制限があったからこそ輝いていた『テレホーダイ』の思い出

現代インターネットの爆発的な普及の原点と言えるテレホーダイ。

深夜23時~翌朝8時まで、登録した回線が定額で使い放題という悪魔の契約。

そんな画期的だったテレホーダイも2024年1月にサービス終了。

むしろ、『まだ残っていたのね。』というのが本音です。

私がテレホーダイを利用したのは大学入学前からです。

高校3年生のときに大学入試に失敗し、浪人時代を過ごし、無事に大学入学が決まったときに契約してもらいました。

当時はまだ実家暮らしでしたので、親の許可が必要でした。

このテレホーダイ、私の人生を大きく左右する契約になりました。

当時は今のように1人1台スマートフォン♪などと言う時代ではありません。

ポケットベルやPHSを利用していた時代です。

そんな時代に時間指定はあるとはいえ、インターネット使い放題ですよ。

そりゃ使うしかありません。

完全に昼夜逆転生活の幕開けです。

深夜23時になるとテレホーダイの時間になるのを待っていた人たちが一斉に接続しようとするので、なかなか接続できない状況にもなりました。

多少の通話料を支払ってでも先行接続をするフライングもしたりしていました。

終電も終わるような深夜からインターネット上では様々な人が活動を始めます。

私も当時はチャットでリアルタイムでいろいろな人と話したり、オンラインゲームをしたりしていました。

それまでは家庭用ゲーム機が主流で、一人または数人で集まってゲームをしていたのが、インターネット上では世界中の人たちとリアルタイムにゲームができるようになったんです。

リアルタイムで複数人と会話を楽しむためには、素早く文字を入力する必要がありました。

最強のタイピング練習になっていたと思います。

チャットを楽しみたくてタイピングが早くなったという人は、私だけではないと思います。

相手はどんな人なんだろう。

何をやっている人なんだろう。

今日もあの人は来るかな。

今日はあの人いないかなぁ。

などいろいろな思いを抱きながら、毎日23時を待っていました。

当時オンライン上でしか会えなかった人もたくさんいましたが、同じ時間を共有していた仲間たち。

オンラインゲームでは一緒に冒険に行ったり、対人戦を行ったり。

ピーク時間を過ぎてもチャットして一緒に朝を迎えた仲間たち。

本当に楽しい時間を共有できたと思います。

私はチャットやゲームで過ごしたテレホ時代。

この頃が一番輝いていた時期かもしれません。

本当に思い出いっぱいのサービスでした。

その後はADSLの登場により、テレホーダイは急速に衰退しました。

24時間常時接続ができるようになり、昼夜逆転することなくインターネットに接続できるようになっていきました。

今では当たり前のインターネットですが、限られた時間だったからこそ、1分1秒を大切に精一杯楽しんでいたのかもしれません。

インターネット時代の幕開けを全力で楽しんだ瞬間でした。

当時の仲間たち、またどこかで再開できたらいいなと思う今日この頃。

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